働くお店との縁~自分に合う場所が必ずある!私の運命の出会い

どんなに好きな仕事・向いている仕事をしていても、職場環境が劣悪だったらやりがいを感じられませんよね。

私には一人のホステスとして突出した美貌や才能はありませんが、環境にだけは本当に恵まれてきたと思っています。

私たちにとっての「環境」…それは働くお店の雰囲気やシステム、同僚、客層、そしてママの人格などです。

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今私が働いているクラブのママも素晴らしい方ですが、大学時代にアルバイトをしていたバーの裕子ママはそれはもう素敵な方で、私は母のように慕っていましたし、今でもそうです。

働くお店にもやはり縁というものがあるんだな、と思うのは、裕子ママのバーとの運命的な出会いを経験したから。

当時私のメインのバイトはコンパニオンで、ある宴席の二次会に延長でお邪魔した先がこのお店でした。

ふつうにご挨拶をしてふつうに働きふつうに帰ったのですが、「とっても居心地の良い空間だなあ、こんなお店で働けたら幸せだなあ」という余韻がありました。

その翌週のこと。

たまたまこのバーが求人広告を出していたのを見て、私は迷わず電話を掛けていました。

そして「求人を拝見しました、実は先週お世話になった…」と言いかけたところでママが弾むような声で遮り、こう言ったのです。

「もしかして、コンパニオンの文香ちゃん!?」

まさか名前まで覚えて頂いていたとは思わず、私も弾む声で「ハイ!!」と答えると、この上なく嬉しい言葉が!

「貴女たちが帰ったあと、マスターと話していたのよ!

今日来てた文香ちゃんみたいな娘が、うちで働いてくれたら最高ねって。」

淡いオレンジグラデ

そんなわけでとんとん拍子に話は進みその日のうちに面接を受け、最初の質問は

「いつから出られる?」

と、採用はすでに決定している内容でした。

そして裕子ママは何度も何度も

「貴女が来てくれて嬉しいわ!」

と言ってくれたのでした。

ここまで歓迎されたら、誰だって頑張らずにはいられません。

接客スキルもまだ乏しい頃でしたが、一人一人のお客さまに一生懸命だった感覚は今でも覚えています。

ここで働き始めたのは大学二年の春のことで、卒業してからの一年を含めこのバーでは丸四年間働かせて頂きました。

一緒に働いていた女の子はみんな私よりお姉さんで、優しくて可愛がってもらったし、マスターは時に厳しくもとても面倒見のいい方でした。

ある年、お店のメンバーと特別な常連さんたち(お客さま同士も仲が良かった!)で温泉旅行に行くことになりました。

当時苦学生だった私にママは

「文ちゃんの旅行代は私が出すから。
…解っているのよ、ちゃんとそれくらいの貯金があるってことも、人に頼るのが苦手なことも。
でもこれはママからのご褒美、ボーナスだから受け取りなさい。
自分で出すって言うなら貴女だけ置いていくから。」

と言って、私が遠慮も反論もできない優しさで丸ごと包んでくれました。

また大学の卒業式にはなんとマスターがサプライズで来てくれて。

「文香、お前は俺たちの誇りだよ。おめでとう。」

と生花のコサージュを付けてくれた時は号泣したっけ…。

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とこんな風に、一アルバイトの女の子をとても大切にしてくれたお店だったのです。

世の中には実に星の数ほどの飲食店があります。

そして一軒一軒、経営者の質もお店の雰囲気も全く異なります。

もし今働いているお店で辛いことが多いなら、きっともっと合うお店がほかにあるはず。

腰を据えて「ここで頑張りたい!」と思える場に出会うまで、探してみるのもありだと思います。

もちろん、その場で上手くやって行くため・上の人に可愛がってもらうためには、働く側の努力も必要不可欠で、数字や評判といった「結果を出す」ことも重要です。

でも、やっぱり人は人で動きます。

人によって心を動かされます。

尊敬できる人たちに囲まれて働くことで、自分自身も育っていくのだと思います。

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