宇野昌磨選手の滑りに惹かれ心動かされる理由

疲れが溜まっていた今日は一日家でのんびりしていて、たまたまつけたテレビでフィギュアスケートの3大陸対抗戦を見ることができました。

途中からでしたが、ラッキーだったのは宇野昌磨選手のフリーを全部見られたこと。

実はフィギュアスケートが好きで、時々試合やアイスショーを観に行っているんです。

宇野選手がジュニア時代からのファンですが、シニアに上がって彼の口から直接インタビューへの受け答えを聞く機会が増えると、さらに好きになりました。

単純に好きというか、「この人すごいな」と尊敬したり共感したり、一層応援したくなる感じです。

なぜなら宇野選手が、ものすごく「よく考えている人」だと解るから。

どんな質問にも言葉を意識的に選んで答えていて、それが一般論だったりありきたりだったりすることはまずない。

だからと言って奇をてらった言葉遣いをするわけでもない。

彼は感受性が豊かだし感情的な部分もあるのですが、言葉は論理的だったり整理整頓されていたりで、ふだんからよく自分自身と向き合って深く思考しているのが伝わって来るんです。

ある分野で世界のトップクラスにいるというだけでもすごいことなのに、そういった頭の良さや心の強さの面でも本当に素晴らしいものを持っていて、そこをとてもいいなと思います。

世界選手権ではキス&クライでもインタビューでも悔し泣きしていましたが、はっきりとこんな風に言っていました。

「やってきたことを自分で否定してしまったという気持ち」

「いつも以上に頑張った時は毎回いい演技ができていたんですけど、頑張ってこれだけいい演技ができなかったっていうのは初めての経験なので悔しいです。」

涙が止まらない状態なのに、冷静に自分を分析できていますよね。

どんなフィールドにいてもこういう人は伸びるし成功します。

それにしても今日のフリー『トゥーランドット』は感動的でした。

4回転フリップの成功ももちろんですが、演技全体に優しい力強さがありました。

演技中、宙で何かをつかんで引き寄せたり、あるいは放ったり。

そんなイメージの振り付けがありますよね。

そういうつなぎの部分の演技が大らかで柔らかく伸び伸びしていて、それでいて力強さも増していて、一ヵ月足らずで人間としての器が大きく深くなったように見えました。

このプログラムを「これで最後なんだという気持ちで滑れた。」と言っていましたが、その感慨は表情からも読み取れましたよね。

実はテレビ放送が終わった後、録画していた宇野選手の世界選手権の演技と今回の演技を連続で見て比べてみたんです。

すると世選でどんなに悔しかったかはもちろん、その後どんなに問題意識を持って努力してきたかがひしひしと伝わってきました。

シニアデビューの今シーズン、世界選手権で多少失敗しても7位でも充分立派だし、「やっぱりシニアは大変だなあ」という感想で済まそうと思えば済ませられますよね。

でも自分がその位置、そのレベルに甘んじることを許していない。

新しい4回転を猛練習してプログラム構成の難易度をさらに高めて…意地でも取り返してやるという気迫やストイックさには本当に心うたれます。

だからこのフリーが終わった後

「こんなに清々しく締めくくれるとは思えなかったので本当に嬉しく思います。」

「世界選手権で終わらずこのような演技で終われたことをすごい嬉しく思います。」

と言っているのを聞いてこの上なく正直な素直な感想だと思ったし、誰もが「うんうんそうだね頑張ったね、本当にすごいね」という気持ちになったのではないでしょうか。

ところで、「負けず嫌い」という言葉をネガティブな意味で使う人もいますよね。

でも負けることを好む生物など本来いません。

ただネガティブな意味でそう形容されてしまう人って、根拠のない自信を振りかざして無駄なプライドだけは高い、上から目線の残念な人だと思うんです。

負けることが嫌いで、だけど自分の弱さを知っていて、だからこそ負けないための努力を最大限にしている人はかっこいい。

見ていても気持ちいいし、自分もそうありたい。

私が宇野選手にインスパイアされる理由はこれかなと思います。

センスの塊のような身のこなしや抜群の表現力(これらもよく観察し考えているからできること)ももちろん大好きです。

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